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薬物情勢全般
■「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップより
(2021年6月25日 厚生労働省)

厚生労働省大臣を議長とし、関係閣僚で構成される薬物乱用対策推進会議が公表した「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップから当面の主な課題を、また令和2年の薬物情勢にかかる統計指標の中から検挙人員推移を、それぞれ抜粋して掲載します。


【当面の主な課題】

 令和2年の我が国の薬物情勢は、大麻事犯の検挙人員が7年連続で増加し、4年連続で過去最多を更新するなど、大麻乱用の拡大が顕著であり、「大麻乱用期」とも言える状況となっている。特に、30 歳未満の大麻事犯は、大麻事犯全体の65%以上を占めており、若年層における乱用拡大が懸念されている。
 一方で、諸外国において大麻に由来する医薬品が上市され、国際会議等においても大麻の医療用途等への活用に向けた議論が行われている。こうしたことから、取締りのより一層の強化や若年層に焦点を当てた効果的な広報・啓発活動を推進するとともに、「大麻等の薬物対策のあり方検討会」における議論の結果も踏まえ、社会状況の変化や国際的な動向等も踏まえた今後の薬物対策のあり方について、引き続き検討する必要がある。
 また、本年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が見込まれており、今後、貨物等に隠匿して密輸入する事犯等の増加が懸念されることから、国内外の関係機関が連携を強化し、コントロールド・デリバリー捜査を積極的に活用するなど、徹底した水際対策を実施する必要がある。
 覚醒剤事犯の検挙人員は前年に引き続き1万人を下回ったものの、再犯者率は14 年前から現在まで上昇し続け、上昇に歯止めがかかっていない状況であることから、関係省庁との連携を強化し、薬物乱用者に対する適切な治療・処遇と効果的な社会復帰支援をこれまで以上に推進する必要がある。


●薬物事犯検挙人の推移


●大麻事犯における検挙人員の推移(年齢別)



薬物情勢全般
■「令和2年における組織犯罪の情勢 第2章:薬物情勢」【確定値】
2021年4月警察庁


「薬物事犯検挙人員は、近年横ばいが続く中、14,079人と前年より僅かに増加した。このうち、覚醒剤については8,471人と引き続き減少した一方で、大麻は20歳以下の若年層を中心に平成26年以降増加が続き、令和2年も5,034人と前年を大幅に上回り検挙人員全体を押し上げている。
特に大麻栽培は増加傾向にあり、232人、押収量も9,893本と大幅に増加した。
大麻事犯における若年層、特に少年の増加傾向に歯止めをかけるため、厳正な取締りに加えて、SNS等のインターネット上での違法情報・有害情報の排除や大麻乱用防止に係る広報啓発活動を推進することとしている。」(特徴抜粋)


●薬物事犯別検挙人員の推移

  H28 H29 H30 R元 R2
覚醒剤事犯 10,457 10,113 9,868 8,584 8,471
大麻事犯 2,536 3,008 3,578 4,321 5,034
麻薬及び向精神薬事犯 412 409 415 457 562
あへん事犯 6 12 1 2 12
検挙人員合計 13,411 13,542 13,862 13,364 14,079


●薬物事犯別検挙人員の構成比推移

  H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2
覚醒剤事犯(%) 86.1 86.0 84.2 83.5 81.5 78.0 74.7 71.2 64.2 60.2
大麻事犯(%) 12.0 11.9 12.0 13.4 15.5 18.9 22.2 25.8 32.3 35.8
その他(%) 1.9 2.1 3.8 3.1 3.0 3.1 3.1 3.0 3.4 4.1

●薬物種類別押収量推移

  H28 H29 H30 R元 R2
覚醒剤 (kg) 1,495.4 1,118.1 1,138.6 2,293.1 437.2
(錠) 138 5 261 64 5
乾燥大麻 (kg) 133.1 176.3 280.4 350.2 265.1
大麻樹脂 (kg) 0.9 20.7 2.9 12.8 3.4
大麻草 (本) 13,660 17,324 4,456 8,074 9,893
(kg) 42.3 67.5 23.0 33.2 37.9
合成麻薬 (錠) 5,021 3,181 12,303 73,935 90,322
MDMA (錠) 5,019 3,109 12,274 73,874 90,218
コカイン (kg) 18.3 9.6 42.0 34.9 23.4
ヘロイン (kg) 0.0 70.3 0.0 0.0 14.8
あへん (kg) 0.7 0.0 0.0 0.0 0.0


●覚醒剤事犯検挙人員推移(暴力団構成比)

  H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2
覚醒剤事犯検挙人員 11,852 11,577 10,909 10,958 11,022 10,457 10,113 9,868 8,584 8,471
うち暴力団構成員等 6,553 6,373 6,096 6,024 5,712 5,067 4,751 4,645 3,738 3,577
暴力団構成員等構成比率(%) 55.3 55.0 55.9 55.0 51.8 48.5 47.0 47.1 43.5 42.2


●覚醒剤事犯の再犯者率推移

  H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2
検挙人員 11,852 11,577 10,909 10,958 11,022 10,457 10,113 9,868 8,584 8,471
再犯者数 7,038 7,116 6,899 7,067 7,147 6,804 6,647 6,521 5,687 5,880
再犯者率(%) 59.4 61.5 63.2 64.5 64.8 65.1 65.7 66.1 66.3 69.4
年齢別再犯者率
50歳以上 81.5 81.3 79.8 80.2 83.1 82.3 82.4 82.6 83.1 84.9
40~49歳 70.4 70.0 69.7 71.2 72.2 72.1 72.1 71.8 73.6 74.6
30~39歳 56.1 56.8 58.9 57.3 57.9 56.9 58.5 57.9 57.0 61.4
20~29歳 32.9 37.6 39.0 39.2 36.0 38.9 35.6 35.4 33.7 38.6
20歳未満 12.0 14.9 15.3 5.4 16.0 12.5 16.5 13.5 6.2 9.4


■覚醒剤事犯の主な特徴

●覚醒剤事犯の検挙人員は、薬物事犯全体の60.2%を占め、依然として国内の最重要課題である

●検挙人員の暴力団構成員比率は4割以上、30代~40代人口10万人当たりの検挙人員が多い

●再犯者率が他の薬物に比べて高いことから、強い依存性によって継続的な乱用に陥る傾向があることがうかがわれる


●大麻事犯 年齢別及び人口10万人当たりの検挙人員推移

  H28 H29 H30 R元 R2
検挙人員 2,536 3,008 3,578 4,321 5,034
人口10万人当たりの検挙人員 2.5 3.0 3.5 4.3 5.0


年齢別  H28 H29 H30 R元 R2
50歳以上 113 152 157 192 133
人口10万人当たりの検挙人員 0.2 0.3 0.3 0.4 0.3
構成比率(%) 4.5 5.1 4.4 4.4 2.6
40~49歳 326 347 370 502 459
人口10万人当たりの検挙人員 1.8 1.8 2.0 2.7 2.5
構成比率(%) 12.9 11.5 10.3 11.6 9.1
30~39歳 899 1,038 1,101 1,068 1,015
人口10万人当たりの検挙人員 5.8 6.8 7.3 7.3 7.1
構成比率(%) 35.4 34.5 30.8 24.7 20.2
20~29歳 988 1,174 1,521 1,950 2,540
人口10万人当たりの検挙人員 7.9 9.4 12.2 15.5 20.1
構成比率(%) 39.0 39.0 42.5 45.1 50.5
20歳未満 210 297 429 609 887
人口10万人当たりの検挙人員 3.0 4.1 6.0 8.7 12.9
構成比率(%) 8.3 9.9 12.0 14.1 17.6
うち中学生 2 2 7 6 8
うち高校生 32 53 74 109 159
大学生 40 55 100 132 219


●20歳未満の検挙人員推移

  H28 H29 H30 R元 R2
検挙人員 210 297 429 609 887
年齢別
19歳 102 129 185 294 430
18歳 64 84 128 164 238
17歳 32 49 68 97 136
16歳 9 28 26 42 65
15歳 2 6 18 11 15
14歳 1 1 4 1 3


●大麻事犯初犯率推移

  H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2
検挙人員 1,648 1,603 1,555 1,761 2,101 2,536 3,008 3,578 4,321 5,034
初犯者数 1,323 1,292 1,208 1,385 1,613 1,962 2,294 2,741 3,355 3,974
初犯者率(%) 80.3 80.6 77.7 78.6 76.8 77.4 76.3 76.6 77.6 78.9
年齢別
50歳以上 62.7 62.0 46.3 71.6 57.7 66.4 60.5 64.3 58.9 55.6
40~49歳 74.1 71.0 71.1 69.3 66.5 70.6 66.0 64.9 67.1 67.5
30~39歳 77.8 79.2 78.0 79.4 75.1 74.6 70.9 69.7 71.1 71.3
20~29歳 83.6 85.0 81.5 81.0 80.9 80.5 82.6 81.2 81.8 81.0
20歳未満 91.4 93.9 93.2 91.3 91.7 91.0 89.9 92.8 90.3 91.2


■大麻事犯の主な特徴

●大麻事犯の検挙人員は、全体の35.8%を占めており、覚醒剤事犯についで多くなっている

●初犯率が高いことが特徴、特に20歳未満、20歳代の10万人当たりの検挙人員が、それぞれ大幅に増加しており、若年層による乱用傾向が増大している


【トピックス】大麻乱用者の実態(意識調査より)
令和2年10月~11月に大麻取締法違反(単純所持)で検挙された748人の大麻使用の経緯、動機、認識についての調査結果



注目!■令和2年における少年(20歳未満)の大麻事犯の検挙者について(令和3年3月)


●警察庁の発表によると、昨年1年間に全国で摘発された少年は
前年比4割増の887人(+278人)で過去最多を更新した(統計の取り始めは1959年)

●この数は2011年の10倍超、蔓延について大麻の危険性・有害性が若年層に十分認知されていないとして、
広報啓発活動を更に進める必要があるとしている。

●男女別では男子が793人、女子が94人、就業学生別では就業者が最多で453人、無職が182人、
高校生が159人(前年比+50人)と急増、大学生56人、中学生も8人で最年少は14歳だった

※令和2年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況(警察庁 令和3年3月)


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■令和2年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況(令和3年2月17日 財務省発表より)
不正薬物全体の押収量は5年連続で1tを超え、2tに迫る、
MDMA及び大麻樹脂等(大麻リキッドを含む)の押収量が増加

●参考(税関発表)
東京税関「大麻製品の件数、押収量急増」
横浜税関「過去最高の押収量を記録~不正薬物総押収量1tを超える~」
大阪税関


■「令和2年版 犯罪白書の概要/法務省」(全12ページ) 令和2年11月24日公開
特集 薬物犯罪(5~12ページ) 

 ■主な項目・ポイント
◇検挙人員推移
違法薬物の流通量を減少させること 水際対策の徹底が重要
◇少年の薬物非行
薬物の害悪や使用の弊害について正確な情報を提供するための広報啓発活動の充実強化が必要
◇再犯者率及び薬物事犯者の処遇
継続的かつシームレスな処遇・支援のための多機関連携の一層の充実が必要
◇薬物事犯者の特徴(覚醒剤取締法違反受刑者699人調査)
入手先は知人、男女差に特徴多数

 ●「令和2年版 犯罪白書」全文(法務省ホームページへリンク)


■横浜税関における密輸入摘発状況*押収物写真含む(令和2年上期)(2020/9/9公開)

 「大麻樹脂等麻薬(コカイン・MDMA)押収量 増加」
「指定薬物摘発件数、押収量ともに大幅増加」
不正薬物の押収量は約226kg 前年同期の7倍 全国の約4割を占める


■不正薬物の密輸入状況/令和2年上半期全国税関における関税法違反取締り状況(財務省)
(2020年9月更新)
〇大麻のうち大麻樹脂等(大麻リキッド等の大麻製品を含む)の押収量は前年同期比32%増の約20kgで、上半期で既に前年の総量を上回った。
〇コカインの押収量は同2,2倍の87kg,MDMAは同2,3倍の64,000錠だった。
〇押収量増加傾向の一方で、それぞれの摘発件数は減少、コロナ禍での輸送手段の制約などの影響があった可能性が考えられる。
*参考「令和元年版密輸入の動向」(税関) 


■薬物情勢全般
「令和2年上半期における組織犯罪の情勢」【暫定値】警察庁 (9月公開)
「令和元年における組織犯罪の情勢」よりデータ抜粋 警察庁 (5月更新)

●薬物事犯別検挙人員の推移
(2020年5月更新)
・薬物事犯検挙人員は近年横ばい状態が続く中、13,364人と前年からわずかに減少。
・大麻については若年層を中心に平成26年度以降増加が続き、令和元年は4,321人と過去最多だった前年を更に上回った。
 
●薬物事犯別検挙人員の構成比率推移
・覚醒剤事犯の検挙人員は全体の64.2%と年々減少している一方で、大麻は32.3%とその割合は平成25年以降増加を続けている。

●薬物種類別押収量の推移
注1:覚醒剤の押収量(kg)は、錠剤型覚醒剤を含まない。
注2:大麻草の押収量(kg)は、本数として計上できない形状のものを示す。
注3:合成麻薬の押収量は、覚醒剤とMDMA等の混合錠剤を含む。
・覚醒剤が過去最大となる約2,300kgと大幅に増加、4年連続で1tを超えた。

■覚醒剤事犯

●覚醒剤事犯年齢別検挙人員の推移
注1:算出に用いた人口は、各前年の総務省統計資料「10月1日現在人口推計」又は「国勢調査結果」による。
注2:20歳未満の人口10万人当たりの検挙人員は14歳から19歳までの人口を基に、50歳以上の人口10万人当たりの検挙人員は50歳から79歳までの人口を基にそれぞれ算出。


●覚醒剤事犯の再犯率(令和元年)

・再犯率は13年連続で増加傾向、令和元年は66.3%。中でも50歳以上が83.1%、40~50歳未満が73.6%と高齢者の割合が高いことが特徴。

■大麻事犯

●大麻事犯年齢別検挙人員の推移
注1:算出に用いた人口は、各前年の総務省統計資料「10月1日現在人口推計」又は「国勢調査結果」による。
注2:20歳未満の人口10万人当たりの検挙人員は14歳から19歳までの人口を基に、50歳以上の人口10万人当たりの検挙人員は50歳から79歳までの人口を基にそれぞれ算出。

●人口10万人当たりの検挙人員の推移
・令和元年で見ると20歳未満が8.7人、20歳代が15.5人、30歳代が7.3人、40歳代が2.7人となっており、20歳代、ついで20歳未満の層が特に多い。

●大麻事犯の初犯率(令和元年)

・大麻事犯では若年層の増加に関連して初犯率の高さが特徴、H26年以降増加を続け令和元年は77.6%となった。


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