最近、日本で学生や若者の間に大麻乱用拡大の傾向がみられます。 それはカナダなどの解禁の話題がニュースになったり、覚醒剤やコカインと比較して、大麻には依存性や身体への害がないなどという間違った情報が出回っていることも関係があるかもしれません。
乱用者の多くは、友人や知り合いから誘われたことがきっかけになり抜け出せなくなって薬物依存症になってしまっています。
薬物の使用年齢が早ければ早いほど依存症になりやすく、また治療も困難になってしまいます。
薬物乱用の怖さに対する認識の低さも原因になる場合もあります。
認識の甘さがほんのちょっとした好奇心や心の隙間から一回だけ、と使用へ至るケースも少なくありません。
実際に大麻による検挙者は2014年以降急増しており、その半数近くが30歳未満の若者で、高校生や中学生のみならず小学生の検挙者も発生しました。
とくに喫煙経験のある子供の場合は、たばこを吸う行為が大麻を吸うことへ変わっただけと思い、大麻に対する抵抗感が低くなる傾向にあるようです。
日本でもコカイン、へロイン、覚醒剤など他の更に強い副作用や依存性のある薬物の使用の入り口となる薬物をゲートウェイドラッグと呼びます。 日本では過去、有機溶剤(シンナー)や危険ドラッグがゲートウェイドラッグとして危険視されていましたが、現在では大麻が代用されているようです。