薬物は脳に与える3つの作用、興奮作用、抑制作用、幻覚作用によって分類されています。
①興奮作用: 脳を刺激して興奮させるもの
②抑制作用: 脳を麻痺させて気分を鎮めたり眠らせたりするもの ③幻覚作用: 実際にはないものが見えたり聞こえたりするもの
覚醒剤は化学合成された精神刺激薬です。脳を興奮させることで不眠や疲労抑制といった症状をおこします。強い精神依存や薬剤耐性もあり、死に至ることもある危険な薬物です。 大麻は大麻草という植物由来の薬物で、この葉や花穂などを加工し吸引するものです。テトラヒドロカンナビノールという成分が幻覚作用や多幸感をもたらします。世界で最も多く乱用されている薬物で、日本でも乱用の拡大が危惧されています。 コカインはコカの葉から作られた精神刺激薬です。 乱用すると幻覚や幻聴、錯覚を伴う重度の妄想症になる場合があります。効果の持続期間が短いため、覚醒剤に比べ何度も乱用するようになります。