会議は2月1日から26日まで、計26回行われた。
第1回の上海阿片会議では、阿片のみならず、それから採れるモルヒネさらにはコカインについての国際規制も討議された。そしてこれが1912年にオランダのハーグで麻薬を規制する初めての条約へとつながっていくのである。 ただ進化を始めたばかりといえるこの条約は、各国全てが取らねばならない手段までは盛り込まれていなかった。必然、密輸はただちには防ぎ得なかった。締約国に対して法的拘束力を持つ、つまりどの国もが行わなければならない規定を備えた条約を国際社会が手に入れるのには1925年まで待たねばならなかった。