●薬物問題を考えよう!
【薬物事犯ヘッドラインニュース】
【センター通信】お知らせ 他
【視点】薬物問題最前線
【調査・データ】
 薬物事犯データ
/意識調査
【学ぶ・講座】
 薬物乱用防止教室の実践
【世界の情勢】~国際麻薬規制100年~/World Drug Report 2021
【国の方針】
 第五次薬物乱用防止五か年戦略
薬物乱用と心身への影響
薬物乱用を防止するために
薬物乱用とは何か
乱用される薬物について
脳の働き
薬物乱用の影響
薬物依存
フラッシュバック
回復と再乱用防止
乱用のきっかけ
薬物に手を出さないために
薬物乱用に関係する法律
薬物の誘いを断るヒント
乱用される薬物の種類と影響
薬物の種類について
覚醒剤
大麻
コカイン
有機溶剤
危険ドラッグ
(合成カンナビノイド系)
危険ドラッグ
(合成カチノン系)
MDMA・幻覚剤
向精神薬
処方薬
薬を正しく使うために
薬の正しい使い方
相談窓口一覧
全国の相談窓口

規制薬物の現状と問題点

関東信越厚生局麻薬取締部 技能指導官 梅田国樹

 

覚醒剤の大量密輸入

●平成28年以降、相次ぐ覚醒剤の大型密輸・大量押収。
平成28年・29年、2年連続で覚醒剤の押収量が1トン越え。平成30年の押収量は未確定だが、3年連続で1トンを越えるのは確実と見られる。

主な押収事例 

【平成28年】

2月 鹿児島県において洋上取引された100kg押収

5月 沖縄県那覇港に停泊中のヨットから600Kg押収

7月 東京港において中国来商業貨物から150Kg押収

【平成29年】

5月 横浜港において中国来商業貨物から350Kg押収

8月 茨城県において洋上取引された480Kg押収

【平成30年】

5月 大阪港において中国来商業貨物から100Kg押収

10月 横浜港においてタイ来商業貨物から合計150Kg押収

10月 名古屋市内の倉庫から340Kg押収

 

 

●覚醒剤の押収量が3年連続で1トンを越えるのは過去初めて。
●摘発は氷山の一角であり、摘発量をはるかに超える量の覚醒剤が国内に流入・流通していると推測される危機的状況。
●大量の覚醒剤が国内に流入する原因のひとつは、日本における覚醒剤の不正取引価格の高さ。
世界的に見ても1,2を争う高価格で、世界中の犯罪組織(中国・台湾・西アフリカ・南米等)が日本に向けて覚醒剤密輸を敢行。近年特に台湾組織の活動が活発化。
●暴力団組織が、覚醒剤の密輸・密売を資金源とし活発化させていることも原因のひとつ。
●覚醒剤事犯での検挙者数は近年、1万人から1万1千人前後で推移しているが、潜在的な乱用者数はこの数十倍は存在しているとも言われる。

 

次のページ