●薬物問題を考えよう!
【薬物事犯ヘッドラインニュース】
【センター通信】お知らせ 他
【視点】薬物問題最前線
【調査・データ】
 薬物事犯データ
/意識調査
【学ぶ・講座】
 薬物乱用防止教室の実践
【世界の情勢】~国際麻薬規制100年~/World Drug Report 2021
【国の方針】
 第五次薬物乱用防止五か年戦略
薬物乱用と心身への影響
薬物乱用を防止するために
薬物乱用とは何か
乱用される薬物について
脳の働き
薬物乱用の影響
薬物依存
フラッシュバック
回復と再乱用防止
乱用のきっかけ
薬物に手を出さないために
薬物乱用に関係する法律
薬物の誘いを断るヒント
乱用される薬物の種類と影響
薬物の種類について
覚醒剤
大麻
コカイン
有機溶剤
危険ドラッグ
(合成カンナビノイド系)
危険ドラッグ
(合成カチノン系)
MDMA・幻覚剤
向精神薬
処方薬
薬を正しく使うために
薬の正しい使い方
相談窓口一覧
全国の相談窓口

規制薬物の現状と問題点

関東信越厚生局麻薬取締部 技能指導官 梅田国樹(2019年3月広報誌掲載)

 

最近の薬物情勢

平成29年の全薬物事犯の検挙人員は14,019人で、前年より178人増加。近年は14,000人前後で推移していて、高止まりの状況が続く。

l危険ドラッグ関連事犯の検挙人員は平成29年度で726人。

●前年より262人減少するも、インターネットによる密売が横行。依然として巧妙化・潜在化の一途を辿り予断を許さない状況。

●平成29年9月に、麻薬取締部において過去最大の危険ドラッグ製造工場を摘発

l覚醒剤の、平成29年における検挙人員は10,284人。前年より323人減少、第3次乱用期に入って以降最低人数を記録。
●覚醒剤は日本における乱用薬物の中心的存在。検挙人員は依然として1万人を越えている。
●平成28年、29年と2年連続で覚醒剤の押収量は1トンを超えたが、覚醒剤不足の情報もなく、依然として大量の覚醒剤が国内に流入・流通していると見られている。
l大麻事犯の平成29年における検挙人員は3,218人と前年より496人増加。
●統計を取り始めて以降、過去最悪の検挙人員を記録
●大麻の幻覚成分を抽出・濃縮した新たな形状の大麻の流通が増加、栽培事犯も増加するなど、危機的な状況であると言える。

【伝えたいこと】

①危険ドラッグは潜在化してインターネットによる密売が横行
②覚醒剤の検挙者は依然として1万人を超えており大量の覚醒剤が国内に流入・流通している
③大麻の流通が増加、栽培事犯も拡大、特に幻覚成分を抽出・濃縮した新たな形状の大麻が登場して危険な状態

 

次のページ