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合成カチノン
バスソルトという製品名で知られる合成カチノンは、カートという植物の成分であるカチノンを人工的に合成した精神刺激薬です。カートは東アフリカや南アラブに自生し、軽度の覚醒効果を得るためその葉を噛む人もいます。
人工のカチノンは天然由来の製品よりも効果がとても強く、非常に危険です。 合成カチノンは通常、白色または茶色の結晶粉末であり、「服用してはいけません」と書かれた小型のプラスチックやアルミ製のパッケージで販売されています。
また、製品ラベルには「バスソルト」や「肥料」、「宝石クリーナー」、「携帯液晶クリーナー」などと書かれている場合もあります。
top 合成カチノンは、我が国では、危険ドラッグ(新規精神活性物質:NPS)と呼ばれている薬物の一種です。 NPSは合法な医薬品として認められていない精神作用物質のうち、規制されていないものを言い、規制薬物に似た効果を得るために製造されています。
これらの薬物は、製造や販売を取り締まるための法規制をすり抜け、次々と市場に導入 、再導入されています。

合成カチノンはメタンフェタミンやコカインのような違法薬物の安価な代用品として販売されています。「モリー(MDMA)」として販売されている製品の中には、合成カチノンが含まれていることも多いようです。
top 合成カチノンがヒトの脳にどのような影響を及ぼすのかについては、ほとんど分かっていません。
合成カチノンがアンフェタミンやコカイン、MDMAといった薬物と同様の化学的効果をもつことはよく知られています。

一般的な合成カチノンの一つであるメチレンジオキシピロバレロン(MDPV)は、救急搬送された患者の血液や尿から発見される最も一般的な合成カチノンで、コカインと同様の効果を持つことが研究により判明していますが、その作用はコカインの10倍も強力です。

合成カチノンは以下のような影響を及ぼします。
・被害妄想(他人に対する極端かつ理不尽な不信感)
・幻覚(実際にあるように見えるが実在しない感覚や像を見ること)
・親近感の増大
・性的衝動の増大
・パニック発作
・精神錯乱(極端な攻撃性)
通常、合成カチノンを服用する場合、飲んだり鼻から吸ったり、煙を吸引したり、注射したりすることが多いようです。
合成カチノンのその他の健康被害としては、心拍数や血圧の上昇、胸部の痛みなどがあります。
精神錯乱をきたした人々は脱水症状や骨格筋組織の損傷、腎不全などを起こすことも多いようです。
合成カチノンを鼻から吸引したり、注射したりすることで、死に至るケースもあります。