今日、大麻をはじめとして覚醒剤、麻薬などの薬物の乱用が深刻な社会問題となっています。これらの薬物を乱用すると、自分の意思では止めることが極めて難しくなります。自らの体や心をむしばむだけでなく、家族や周りの人々にも大きな影響を与えるため、絶対に使用してはいけません。令和4年の大麻の検挙者数は、過去最多を更新した令和3年に続く高い水準です。とりわけ、若年層の大麻乱用が顕著で、大麻の検挙者数の約七割を三十歳未満が占めています。SNS等では、一部の外国で「大麻が合法化しているから安全」といった誤った情報や、大麻の密売を持ちかけるような投稿も多くあります。しかし、大麻は決して安全でなく脳に影響を及ぼすものであり、若年期からの大麻使用が乱用と依存の危険性を高めることが懸念されています。薬物乱用から自分自身を守るためには、どんな人から誘われても、立ち止まって冷静に考えること、きっぱりと断る勇気を持つことが何よりも大切です。皆様一人ひとりが、薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」を合言葉に、薬物乱用防止の輪を大きく広げていただき、ともに薬物乱用の無い社会を作っていきましょう。令和五年六月二十四日厚生労働大臣加藤勝信
5 厚生労働省、都道府県、(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターが主催し、国際連合(薬物犯罪事務所)、警察庁など関係省庁の協賛及びボーイスカウト、ガールスカウト、ライオンズクラブ、ロータリークラブなどの民間団体後援のもとに「ダメ。ゼッタイ。」普及運動及びその一環としての「6・
26 ヤング街頭キャンペーン」が、6月
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25 日を中心に約一ヵ月間、各都道府県ごとに、地域の実情に配慮した上で実施されました。本普及運動は、国内における薬物乱用防止活動において官民一体となり、国民一人一人の薬物乱用問題に関する意識を高めるとともに国連総会決議に基づく「
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26 国際麻薬乱用撲滅デー」の周知を図ることにより、内外における薬物乱用防止に資することを目的としています。この普及運動と並行して、(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターでは、麻薬乱用防止活動に従事する民間団体の活動資金を国連を通じて支援するための「国連支援募金」運動を実施し、本年も全国から善意の浄財が集まりました。また同期間中には、各種薬業関係団体、理・美容、クリーニング、浴場、飲食業等の各環境衛生同業組合等のご協力により、店頭でののぼり、ポスター掲出による啓発、募金運動などを行なう「地域団体キャンペーン」も地域の実情に沿った運営方式により実施されました。以下、感染防止を踏まえた都道府県ごとの啓発活動の取り組み状況をご報告いたします。
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