いわゆる「マジックマッシュルーム」の麻薬原科植物としての指定について

麻薬成分であるサイロシビン、サイロシンを含有する幻覚性を有するきのこ類(いわゆるマジックマッシュルーム)については、一部の繁華街での街頭販売やインターネット、雑誌の通信販売などで比較的廉価に入手できることもあって、特に青少年の間でのその乱用が近年大きな問題となっていました。このため、平成14年4月26日の閣議において、「麻薬、向精神薬原料を指定する政令」の一部改正が決定され、マジックマッシュルームを「麻薬及び向精神薬取締法」に規定する麻薬原料植物として指定し、その規制を行うこととされました。
なお、これに先立って、厚生労働省が、マジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定することについて、平成14年3月7日から4月3日まで同省のホームページ等を通じて広く意見(パブリック・コメント)を募集したところ、述べ270件の意見、要望(うち1件については311件の署名)が寄せられました。

麻薬原料植物とは、麻薬成分を製造(抽出)する際の原料となり得る植物として「麻薬及び向精神薬取締法」の別表第2に掲げられているもので、今回の改正では、同表第4号の規定に基づき、次の植物が、麻薬原料植物として指定されました。(なお、今回の指定に伴い、政令の名称が「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」に改められました。
@3-[(2-ジメチルアミノ)エチル]―インドールー4―イルリン酸エステル(別名 サイロシビン)及びその塩類を含有するきのこ類(厚生労働大臣が指定するものを除く)
A3-[(2-ジメチルアミノ)エチル]―インドールー4―オール(別名 サイロシン)及びその塩類を含有するきのこ類(厚生労働大臣が指定するものを除く。)

今回の改正法令は平成14年5月7日に公布され、6月6日から施行されましたが、マジックマッシュルームが麻薬原料植物として指定されたことにより、「麻薬及び向精神薬取締法」に基づきその栽培が禁止されるほか、麻薬として、輸出入、製造、譲渡・授受、所持、使用、広告が禁止され、これらを不正に行った者に対しては、懲役刑を含む罰則が適用されます。