[ 類似薬物について ]

 最近の不正市場には類似麻薬類が出回っております。その外観も、カプセル、錠剤、ピル(丸薬)、粉末と色々で、通常これらには、一般市販薬などの成分として入っている規制薬物が入れられています。外観は、一般に好まれる乱用薬物で処方箋なしでは購入できない規制薬物と、非常によく似た状態に作られています。

 これらの類似薬物の成分としては、カフェイン(コーヒーと同じ作用)、エフェドリン(気管支拡張薬、鎮咳剤)、塩酸フェニルプロパトルアミン(PPAといわれる食欲抑制剤)、などが含まれています。かつては、これら三つの成分を一つの錠剤に一緒にいれる(これを「トリプル・コンビネイション」といいます)こともできましたが、現在ではアメリカでは「食品薬品局」(FDA)により、製造業者は特定のものを選んで成分とするよう制限されています。通常ピルはその成分が一定していますが、製造業者達は有効性を睨みつつ成分を変更することもありえます。

 コカインが好みの薬物として登場して以来、コカインと称して白色粉末が益々多く不正市場に出回るようになりました。時として、買い手は品名を告げられず、何をつかまされたか判らないこともあります。こうしたあざむきは非常に多くの問題を提起しています。これらの多くの物には、局所麻酔剤であるリドカイン(lidocaine)、プロカイン(procaine)、テトラカイン(tetracaine)などが入っています。こうした薬物の恐ろしさは、DEAによれば、血管を破壊したり、心臓の筋肉の働きを抑制して低血圧を起こしたりすることです。FDAでは、これらコカイン代用物質の誤用や横流しは公衆衛生上、極めて悲惨な結果を生む重大な問題であるとして、広く注意を呼びかけています。また、FDAでは、すべての製造業者及び販売業者に対して「コカイン関連物質の横流し防止への協力」を要請しました。

 類似薬物の色々な成分は、それぞれ別個に異なった形の薬物としても売られています。これらの成分は、決められた一定の範囲内の使用量を遵守していれば、さほどの危険はありませんが、これを越えた多量の使用になりますと重大な副作用に見舞われることもあり得ます。類似薬物を使って本物の麻薬と同様の「ハイ」な気分を味わおうとする人々は、激しい興奮、イライラ、過度な緊張、甚だしい場合には幻覚さえ、引き起こす場合があります。また血圧の急上昇などでは卒中や脳溢血の原因ともなります。

 類似薬物の使用は一見安全に見えますが、実際は多くの危険性を抱えています。意識的、無意識にかかわらず、本物の薬物を摂取する際に類似薬物と同じ分量を摂取してしまうとういうことです。規制下にある本物の薬物を同量に使用するのは致命的な問題です。更に類似薬物は安全であるとの想いから、乱用者が実際に規制薬物をどう扱うべきかの能力を欠き、誤った使用方法をとるという悲劇も生じます。


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