[ ヘロインの症状 ]

 ヘロインを摂取すると、最初は多幸感(ユーフォリア/意味もなく幸せな気分)を味わいますが、その後は気怠い感覚や悪心、嘔吐などの症状が始まります。瞳孔は収縮し、涙目になって痒みも伴います。

 度を過ぎた量を摂取すると、呼吸が浅く、遅くなり、ひきつけなどを起こしたり、こん睡状態から死へ至ることもあります。

 ヘロインにおいてもっとも恐ろしいのは、その禁断症状です。薬の効果がきれると、筋肉に激痛が走り、関節がきしむように感じます。その痛みは、骨がばらばらになって飛び散るかと思うほどで、激しい悪寒が襲ってきます。皮膚には鳥肌がたち、震えが起こり、そのうえ下痢を繰り返す、というのも特徴です。この症状が続くと、意識も定まらず朦朧とした状態になってきます。

 さらに耐性によって量が増えると、末期的な禁断症状が起こり始めます。異常な興奮や、全身の痙攣、失神、筋肉と関節に及ぶ想像を絶するような痛みが、からだに完全に定着してしまうのです。

 入院が必要となるほどの中毒患者においては、禁断症状が極端になると、自分の手の指にかみつく、壁や床に自分のからだを打ち付けるなどの自害行為が始まったり、体中に虫がはい回るような感覚に襲われることもあると報告されています。

 これらの症状が断続的に繰り返されると、たいていの人は精神に異常を来し、錯乱状態となります。

 こういった恐ろしい禁断症状から逃れるために、またもヘロインを摂取する悪循環にはまりこみ、社会生活から脱落し、心身共に死の間際まで追い詰められてゆきます。

●身体的症状

●精神的症状

●禁断症状