[ コカインとは ]

 「一回やっただけで、もののみごとに虜になるクスリ」("One hit and you are hooked "drug)と言われるのがコカインです。最良の予防策は、この薬物に関して、またこれが人々に与える惨憺たる害悪を与えることについて、正確な情報を与えることにあります。問題の発生に先立って情報を提供すること、それが予防策の中核となります。

 また、コカインはどんな量でも使いすぎとなり得ます。理由は、生体の化学物質に対する反応には個人差があり、ある種の物質にどう反応するかは一定していないことによるものです。従って、ある人には安全な量が別の人には致死量であり得る訳です。更に、密売人達は、なるべく薬の量を増やして儲けようと企んでいますから、混ぜ物をしたり、増量剤を加えたりします。ですから実際に何が入っているのか誰も正確には知らされずに使っているのです。実のところ、コカインに起因する死亡事故は、非常識なほどの多量が原因となったものではなく、むしろ、こうしたクスリへの反応で死に至っているのです。

 コカインがもたらす多幸感(ユーフォリア。陶酔感)には、当然それなりの代償が要求されるのです。誰も最初から中毒になろうと計画している訳ではありません。むしろ、誰もが自分はクスリの害悪に打ち勝つことができる、と信じているのです。勿論すべての問題が、必ず乱用者のすべての者に襲いかかるというわけではありませんが、少なくとも好ましからざる症状の幾つかを経験せずには済まないことだけは、くれぐれも肝に銘じておかなければなりません。一見、実に楽しくて幸せな感じに見えますが、コカインの極一時的な快楽は、やがて再現のない長く悲しい多くの問題を抱えることに変わって行くのです。

●コカインの原料

●コカインの詳細